今年もよろしくお願いします

01 09, 2011
早いもので2009年10月から始めたこのブログも1年ちょっと。当初は自分の備忘録的な使用方法を想定していましたが、コメント欄等で質問をいただくようになってから「誰かに読まれる」点を意識して書くようになりました。おかげさまでカウントを始めてから20万PVを超え自分でも信じられません。

一方で「誰かに読まれる」を意識しすぎていたような気もします。今年は、個人ブログらしく様々な分野で自分が感じていることを書いていこうと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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はじめての自炊(書籍の電子データ化)

12 27, 2010
年初には電子書籍元年などと言われていたような今年も終わろうとしています。実際はかろうじて出版社とメーカーあるいは各キャリアの連合軍がそれぞれの仕様でリーダー端末機とともにリリースしたのかなぁという印象です。今後、電子書籍フォーマットは特定のものに収斂していくのかもしれませんしコンバーターのようなソフトウェアも出てくるかもしれませんが、リーダー端末であるシャープのGALAPAGOSやソニーのReaderがいまのところKindleを超えるような魅力も感じないため、当面は先行投資を控えて様子見と考えています。また、日本アマゾンがKindle向けに日本語書籍の取り扱いをスタートするのではという噂もあり、アマゾンの出方も気になるところです。

本格的な電子書籍時代の到来はまだ先のようですから、リーダー機能があるiPhone、iPad、Kindle、Androidを活かすために自炊をしてみました。自炊手順の紹介サイトは多いのですが著作権上の課題があることに触れていることが少ないので当ブログでは目立つように記載しておきたいと思います。

iPhone4のiBooksに取り込んだ「KAGEROU」
06kagerou-iphone.png


注意喚起情報
自炊はいわゆる著作権上の「私的複製」の場合は問題ないとされていますが、電子化したデータや裁断した原書籍の取り扱いについて、その実態が立法主旨に沿わない場合は同法に抵触または違反する行為になる可能性がありますので注意が必要です。たとえばデータ化したPDFの配布方法や範囲、裁断済み原書の処分方法などはよくよく注意する必要があります。
以下のサイトが大変参考になると思います。

参考サイト
INTERNET Watch:書籍の電子化、「自炊」「スキャン代行」は法的にOK?~福井弁護士に聞く著作権Q&A

自炊する本を決め、カッターナイフでカッティングし、分割してスキャナーで読み込みます。最後に数ファイルをAcrobatで1つのファイルに結合し、最適化してサイズを小さく抑えました。あとは、iBooksで同期するだけです。作業時間は約1時間でした。

ハードカバーを切り取り背表紙から切り離す
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切り離し完了。やはり手作業だと1mm~2mm程度のズレが生じる
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不完全な裁断が所どころに...全ページチェックが必要です
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表紙、裏表紙、帯もスキャンするために切り取ります
05cutting.jpg


あとはスキャンするだけです。本体はSnapScan S1500Mを、表紙と帯はフラットベッドスキャナを使用しました。一気に全ページをスキャンすると途中で失敗するのが怖いので20枚程度の6分割で取り込みました。スキャナ設定は本体はスーパーファインで白黒600dpi、表紙はスーパーファインでカラー300dpiとしました。

スキャン終了後、縦横の向きを念のためチェックします。スペースが多いページだと横向きになってしまう場合もありました。あとは分割して取り込んだ本体と表紙、裏表紙の各PDFをAcrobatで最適化の結合します。そのまま結合すると25MBでしたが、最適化した結果4.5MBに抑えるこができました。


各デバイスで表示したところです。最適化すると解像度が心配でしたが読書には十分認識できる程度でした。ただし、Kindle3ではdarknessレベルを上げた方が読みやすいと思います。

Kindle3で表示したところをスキャンしました
05kagerou-kindle.jpg


iPhone4でiBooksからPDFを表示
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iPadでiBooksからPDFを表示。iPhoneに比べれば読みやすい。
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DesireでAcrobat Readerを使って表示
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自炊手順で参考にしたサイト
誠 Biz.ID:動画と写真で確認する――裁断&スキャンのコツ(裁断編)
誠 Biz.ID:動画と写真で確認する――裁断&スキャンのコツ(スキャン編)


      

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電子マネーSuicaをスマートフォンに...失敗の巻

11 22, 2010
iPhoneやAndroidはいろいろと便利ですが、電子マネーが搭載されていない。ガラケー並にとは言わないまでも、ちょっとした買い物や電車、地下鉄でスマートフォンをかざして「ピッ」と済ませたい。そんなことを願っている人は多いと思います。ちょっとトライしたのですが残念ながら失敗しました。再チャレンジするときの備忘録として残しておきます。

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実は、既にiPhone4では成功事例があります。Twitter仲間の @ThugStyle4ever さんのつぶやきを中心にまとめた "カード型電子マネー分解とiPhoneおサイフ化" で確認してみてください。

わたしの場合は、手元にあるAndroid端末のHTC Desire、Nexus One、XPERIA X10 miniで試してみましたがうまくいきませんでした。国内メーカーの本格参入によりFelica搭載機種も発売されますし、これ以上チャレンジしてもしょうがないと諦めました。

Android端末はiPhoneと違ってバックパネルが簡単に外せますので、iPhoneより簡単かと思ったのですが、思わぬ落とし穴がありました。

1. iPhoneのようにバックパネルがバスタブ型ではないため、分解して取り出したトークンをそのまま収納するための十分なスペースが確保できない。
2. 分解した回路のコイル部分が断線してしまうと修復できない。どうしても接触不良が起きてしまう。
3. Desireのバックパネルはそれ自体が読み取り機の電磁波を遮断してしまうようで、Desireの内側に干渉防止シールを施しても意味がない。
4. バックパネルは簡単に取り外せるが、バッテリーの反磁界ノイズをモロに受けるようで、DesireとNexus Oneは干渉防止シールを施しても効果がなかった。

結論
・電子マネーのトークンのコイル断線すると修復するのは困難。
・設置はバッテリーから離れた液晶のフロントパネル側。


まず、分解する電子マネーSuicaを用意します。関東ではJR、私鉄、地下鉄、バスにも利用可能で、買い物もできます。さすがにクレジット付で実験するのはチャレンジングですから、チャージは特定のコンビニ等に限定されてしまいますが無記名式で十分です。

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分解の際には読み取り機のPaSoRiがあったので便利でした。切り刻みながら、「まだ反応するか」どうかを確認して作業を進めます。分解にはモデラーズナイフを使用しました。

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一皮剥けると、コイルが透けて見えるようになります。最初から上下左右の余白部分をカットしてからだと楽になると思いますが、購入した状態では目印はないので難しいかもしれません。

SONYの文字が見えます
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サイコロの5の目の部分を開口し、マイナスドライバーを突っ込んでペリペリと剥がしていきます。このとき、SONYも文字が読める方が表ですので、こちらから作業したほうが良いと思います。そのままのサイズでは大きいので半分に切断します。ちょうどSunhayatoのエクステンション基板があったので使いました。

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PaSoRiで認識はするのですが、接触不良のためか認識したりしなかったり。導電テープでもダメですし、ハンダものらず、2000番のサンドペーパーで皮膜を削ってみても結果は変わりませんでした。こうなった時点でAndroidに内蔵するのは非常に微妙だったわけですが...




DesireとNexus Oneは"フラックス・ピット・モバイル for iPhone 3G & 4"を使用し、干渉エラーを抑え込もうとしましたがダメでした。バッテリーがむき出しの状態だとトークンとの間に入れても効果は出ないようです。XPERIA X10 miniはバッテリーがむき出しの状態ではないためこのシートを貼り、トークンをバックパネルの裏に絶縁テープで固定し、バックパネルを閉じてPaSoRiで試したところ認識に成功しました。ただし、接触不良が解消できないため、認識したり、しなかったりととても実用的ではありません。残念ながらここで計画は断念しました。

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映画『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』を観て

10 11, 2010
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アイルトン・セナの生誕50年を記念して彼の生涯を過去の映像をもとに制作された映画『アイルトン・セナ 音速の彼方へ』を観てきました。モータースポーツに興味のない人でさえその名前に聞き覚えがあるはずといっても過言ではないほど、Formula Oneという枠を超えて世界的に愛されたレーシング・ドライバーでした。

彼が1994年5月1日のサンマリノGP決勝においてタンブレロ・コーナーを外れコンクリートウォールに激突してから16年の歳月が流れました。当時、夜中のTV中継で川合ちゃん、今宮さん、三宅アナウンサーの3人が嗚咽を押し殺して、マジョーレ病院で彼の死亡が確認されたことを伝え、今宮さんが「アイルトン・セナはもういませんが、それでもF1は続いていくのです」とコメントしたことを昨日のことのように覚えています。

セナはいろんなモノをわたしたちに与えてくれたし、残してくれました。「感動をありがとう」「勇気をありがとう」みたいな安いっぽい言葉では言い表せません。自分の語彙力のなさを改めて痛感しているところです。

この映画は、レース映像はもちろんのこと、ドライバーズ・ミーティングにおける熱弁の姿、ポディウム裏の表情、パドックでの会話、プライベート映像、仲間や監督へのインタビュー、母国ブラジルのTV番組などあらゆるソースを通して彼の生涯がなんだったのかを語りかけてくれる内容で非常に見応えがありました。

この映画を観ていろいろと評価はあるのでしょう。でも彼を知る人ほど、この映画ではきっと満足しないはずです。なぜなら彼を2時間程度の映画で語ることは不可能なのですから。もしかすると映画と考えるのが誤りかもしれません。わたしは、今日、彼に会いに映画館へいったのです。それだけで満足しています。いつもの彼がそこに居てくれたし、新しい彼にも会えました。16年経っても色褪せることなく彼はわたしの心のなかに生き続けています。そしてこれからも。

※ネタバレする内容や映像や音響・構成等のテクニカル面の感想は後日追記したいと思います。

公式サイト:『アイルトン・セナ ~音速の彼方へ』
公式Twitterアカウント:@SENNA_MOVIE
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【チラ裏】ドコモもmicro SIMを準備中なの?日本通信のtalking b-microSIMから思ったこと

09 06, 2010
日本通信がサービスを開始した"talking b-microSIMプラチナサービス"のSIMカードが届きました。優先リザーブ登録していたので一般受付開始の前の8月29日に完了、9月3日には商品発送案内メールがありました。開封してちょっと気になったことがありましたのでまとめておきます。

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開封してmicro SIMを取り出そうとすると「あれ?ドコモなの??」と思ってしまいました。日本通信はMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信)事業者としてドコモ網を使用してはいますが、ドコモではないのに"docomo"や"FOMA"の印字がしてあり違和感がありました。

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カードの裏面にはb-mobileヘルプデスクと当該SIMカードの電話番号のシールが貼ってあります。ヘルプデスクのシールの裏側にはなにやら透けて見えるものがあったのではがしてみたところドコモのインフォメーションセンターのフリーダイヤルまで印字されていました。twitterで教えていただきましたが日本通信の他のSIMカードも同じですし、Googleで検索してみたところ別のMVNO事業者も同様ですからこれがMVNOのスタイルなのかもしれません。初めてのMVNO事業者のSIMカードに戸惑ってしまいました。


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裏面の右下には「mini FOMAカード」の表記があります。おそらくドコモにおけるmicro SIMカードの呼称なのでしょう。MVNO事業者とドコモ間のSIMカード製造や供給に関する契約内容は知る由もありませんが、通常サイズならドコモは既存端末に使用しているSIMカードを供給すれば済みます。

では、micro SIMカードに関してはどうでしょうか?現時点でドコモにはmicro SIMカード対応端末がないはずですから、ドコモは新規に製造して日本通信に供給しなければなりません。しかし、ドコモがわざわざMVNO事業者のためだけに新規に製造するでしょうか?しかも、docomoやFOMAのロゴや、インフォメーションセンターの問合せ先まで印字したカードホルダーです。ちょっと考え難いですね。
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ガジェット好きの普通のサラリーマン。持つことでテンションは最高潮となり、結局使いこなせずお蔵入りになることがしばしば。当ブログはコチラに引っ越しました。

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